PHPでPNGやGIFの透過属性を維持したまま縮小する
class.image.phpを使って、画像を縮小していたんだけど、画像がPNGやGIFだった場合に透過属性が失われて背景が黒くなってしまう。
透過属性を維持したまま簡単にリサイズする方法を探して見つけたのがこれ。GDだけでOK。
Smart Image Resizing while Preserving Transparency With PHP and GD Library
アスペクト比を維持した拡大縮小も簡単にできるすぐれもの。
widthを縮小画像の横幅、heightを0に指定すると、アスペクト比を維持するようにheightを自動計算してくれる。
サンプル:$filenameを縮小して$newfilenameに保存
$filename="./images/samle.png";
$newfilename="./images/new_sample.png";
$image=smart_resize_image( $filename, 50, 50, false, 'return',false);
imagepng($image,$newfilename);
簡単な解説:
smart_resize_image( $file, $width = 0, $height = 0, $proportional = false, $output = 'file', $delete_original = true, $use_linux_commands = false )
$file
加工する画像ファイル
$width
変換後の横サイズ
$height
変換後の縦サイズ
$proportional
アスペクト比を維持するか。
$output
fileだと元画像を上書き、returnだとGDオブジェクトを返す。
$delete_original
元画像を削除するか
$use_linux_commands
画像の削除にrmを使うか、@unlinkを使うか
ソーシャルブックマーク研究会
ソーシャルブックマーク研究会の参加申し込みをしました。
これは楽しみ!
なぜ日本のソーシャルニュースサイトは流行らないのか
なぜ日本のソーシャルニュースサイトは流行らないのか。
SNS、ソーシャルブックマークと比較して考えるとわかりやすいと思う。まずは、それぞれのサイトに情報を投稿する動機を、単純化して書いてみる。
ソーシャルブックマーク
後で情報に簡単にアクセスできるように、整理しておきたい。
SNS(mixi)
日記を書いて友達に読んでほしい。コメントが欲しい。
ソーシャルニュース
記事に対するみんなの反応が知りたい。
こう並べてみるとソーシャルニュースが他のサービスと比べて流行りにくい理由がわかる。
・ソーシャルブックマークは一人で使っていても情報を投稿する動機が発生する。
・SNSは友人が数人いれば、楽しく使える。
・ソーシャルニュースは同じ興味をもつ人達(コミュニティ)がいないとつまらない。
そう、立ち上がったばかりの誰もいないソーシャルニュースサイトに記事を投稿する動機は生まれにくいのだ。読み手の存在が想像できないソーシャルニュースサイトに記事を投稿するユーザーは少ない。
記事が集まらないから、ニュースランキングがつまらない、ニュースランキングがつまらないから人が集まらない、という負のスパイラルに陥いり、結局閑散としたサイトになる。
ソーシャルニュースとしてはてブ(のホットエントリ)が成功しているのは、はてな村というコミュニティが存在することも理由の一つだ。
ではどうやったらソーシャルニュースサイトを成功させることができるのか。
答えは簡単で、「既に人が集まって活性化しているコミュニティ内」で使ってもらえば良い。
たとえば化粧品の口コミサイト、@cosme内にソーシャルニュースサイトを設置すれば、化粧品や美容に関するニュースが投稿されるだろう。
育児や料理をテーマにした女性専用コミュニティサイト、ウィメンズパーク内に設置すれば、女性が興味をもつ記事が多数集まるだろう。
あるいはmixiのコミュニティ機能にソーシャルニュース機能が追加されてもいいかもしれない。
(ただ、コミュニティの形成意外に、ソーシャルニュースサイトには課題がある。例えば、ソーシャルニュースという仕組みが一般的ではなくユーザーに対する説明コストが高いこと、ソーシャルニュースでピックアップすべきニュース自体が少ないことだ。)
既存のコミュニティ内でソーシャルニュースサイトが使えれば、有益な記事が集まるサイトになるだろう、と思ってFavgrを作った。ユーザー数も少しずつ増え、ユニークなソーシャルニュースサイトが複数立ち上がった。
たが、まだまだコミュニティのオーナーに十分リーチできていないし、登録して頂いたユーザーさんに自分が所属するコミュニティへ導入して頂くまでに至っていない。
既存のコミュニティ内で活用するという観点では、システムをOEM提供できるマイネットジャパンのnewsingに最も可能性を感じる。
ただ、コミュニティの形成意外に、ソーシャルニュースサイトには課題がある。例えば、ソーシャルニュースという仕組みが一般的ではなくユーザーに対する説明コストが高いこと、ソーシャルニュースでピックアップすべきニュース自体が少ないことだ。
ソーシャルニュース勉強法
勉強法ブームに便乗してw
特定の分野に詳しくなりたい場合は,ソーシャルニュースを使用した勉強法をお勧めします.
手順は次の通り.
1.に興味のある分野に関連するキーワードを登録する.
2.Googleアラートで通知された記事ををすべてチェックする.
3.興味をもった記事をソーシャルニュースに登録する.
これだけです.1ヶ月も続ければその分野の事情通になれると思います.
ポイントはソーシャルニュースに記事を登録する際に,一番興味をもった箇所をサマリとして引用すること.
ソーシャルニュースでは他のユーザーからのコメントがもらえます.コメントがもらえる嬉しさから,次第に他の人が見ても興味を引きそうな引用をするようになります.自然と記事を流し読みではなく精読するようになりますので,その分野の少しずつ知識が身についてきます.
ブログを開設して記事の解説を書く,なんてことまでやると負荷が高いですが,引用するだけなら時間もそれほどかかりません.他のユーザーの反応が継続のためのモチベーションにもなります.
favgrを使えば,特定の分野に興味がある人とニュースを共有できますので,ソーシャルニュース勉強法を実践する方は是非ご利用ください(笑
日本のソーシャルニュースサイト研究
favgrを開発する際に、ほとんど他のソーシャルニュースサイトを研究しなかった。
GWで比較的時間に余裕があったので、日本のソーシャルニュースサイトを調査してみた。
ポータル系
Yahoo!みんなのトピックス (Yahoo!JAPAN)
トピック投稿時にトピックのイメージを喜怒哀楽で指定できる。
newsingやBuzzurlなど他のソーシャルニュースのトピックを読み込んでいる。
自分が投稿したトピックの数、得票数を確認できる。
Yahoo!みんなのトピックス 公式ブログ
goo ソーシャルニュース(NTTレゾナント)
特定のブロガーの記事がピックアップされ、一般ユーザーはコメントや評価のみが可能。
コメント投稿時に晴れ、曇りなどの気分と5点満点の評価スコアを指定できる。
投げ銭でポイントの付与ができる。2007年6月25日以降、記事の更新なし?
livedoorクリップ(株式会社ライブドア)
ライブドアリーダーからブックマークできる。
おまかせジャンプ機能でライブドアがお勧めするクリップへジャンプする。
アダルトカテゴリがある。
ネットベンチャー系
newsing(株式会社マイネット・ジャパン)
記事に対して「おすすめ」「がっかり」ボタンで投票できる。
newsingスタッフblog
Buzzurl(株式会社ECナビ)
オフィシャルユーザーによるピックアップ記事欄がある。
Buzzurl(バザール)スタッフブログ
POOKMARK Airlines(paperboy&co.)
初心者をターゲットにしたブックマークサービス。
ブックマークを「行き先」と表現している。
後で読みたい記事を「あとで行く」に登録できる。
choix(株式会社アセントネットワークス)
独自に集計・ポイント化しランキングしたキーワードランキングを表示。
キーワードをもとに、関連ブックマークを表示する。
PingKing(株式会社WEB2.0)
エンタメ系ソーシャルブックマーク
mooos(株式会社ウェブシャーク,株式会社キャットウォーク)
ユーザー登録不要。URLを指定してコメントを投稿する、「コメント欄がないサイトにもコメント」できる実験的サービス
特化型
激論バトル
ソーシャルニュースディベートサイト。記事に対するコメントを匿名で投稿できる。XOOPSを使用。
http://q.hatena.ne.jp/1176697181
gungi(株式会社マイネット・ジャパン)
newsingのシステムを利用した、エンジニア向けニュースサイト
iug-newsing(iUG)
newsingのシステムを利用した、Enterprise2.0に関するソーシャルニュースサイト
SeeK(しいくちゃんどっとこむ)(Media Products)
アニメ、ゲーム、マンガなどのサブカルチャーに特化したソーシャルニュースサイト
LOHASなニュース(モリス)
健康、環境、サステナビリティをテーマにしたソーシャルニュースサイト。
個人運営
PixNews
記事をピックアップしたユーザーと運営者でアフィリエイト報酬をシェアできる。
プロフィール設定で、Google AdsenseのIDを登録できる。
PixNews開発者ブログ
mizoto
reddit風のソーシャルニュースサイト。
mizoto:blog
yuying(ゆーいん)
ピックアップされた記事は「待機中」となる。ユーザーは待機中の記事へ投票が可能。管理者がチェックしたあとトップページに掲載される。
ソーシャル・ニュースyuying開発日記
OVER CH
一定ポイント獲得すると公開待ち記事から公開記事になる。XoopsのXiggを使用。
まだまだたくさんあるが、とりあえずこの辺で。
大手ポータルが運営するサイトは軒並み閑古鳥が鳴いている状況。
ネットベンチャー系は手堅いサイト作りになっているが、ユーザー数がまだまだ少なく集合知を形成するに至っていない。
特化型、または個人運営のソーシャルニュースサイトはユーザー数こそ少ないものの、運営者の個性を反映した特色のあるサイトになっている。
個別に面白いと思ったサイトをいくつか。
livedoorクリップ はlivedoor Readerと連動しているため、記事の閲覧からピックアップの流れがスムーズだ。livedoor Readerのユーザー層を反映したGEEK系ニュースが多数ピックアップされている。(はてブのホットエントリとかなり重複しているようだ)livedoor ReaderがGEEK以外の層に普及すれば、多様な分野の有益記事がランクインするソーシャルニュースサイトになるかもしれない。
PixNewsはユーザーと運営者でアフィリエイト報酬をシェアできるアイデアが面白い。
激論バトルはコメントが盛り上がっており、独特のコミュニティが形成されていると感じた。
yuyingやOVER CHでは新着記事が待機記事、公開前記事と表現されている。単なる表現の違いだが、こう表現することでユーザーに新着記事のレビュー・評価入力を促す効果があるのではないか。
蛸壺化しているか、低俗化しているか、閑散としているか、あるいはスパムだらけになっているサイトが多い、というのが複数のソーシャルニュースサイトを見た後の率直な感想。ネットベンチャー系と比べて圧倒的なユーザーベースを誇る大手ポータルでも、ソーシャルニュースサイトの運営に成功しているとは言い難い状況だ。
ソーシャルニュースサイトは玉石混淆状態のインターネットから価値ある情報をフィルタリングするサービスとして期待されるが、日本においては今後まだまだ発展の余地のある未成熟な分野だと思う。
別途、日本でソーシャルニュースサイトが流行らない理由を考察してみたい。
#ちなみにこちらのニュースコミュニティでソーシャルニュースに関する記事を収集している。